Bit Pranksのはがきやさんでご紹介している作家さんたちに、
名誉店長のんちゃんが突撃インタビュー!!

   

第9回 山村 浩二さん


のんちゃん:

「はじめまして!今日は、お忙しい中お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
数々のすばらしいアニメーションを制作してらっしゃる山村さんですが、いつごろからアニメーション作家を目指して、どんな風に勉強されたんですか?

山村さん:

「最初にアニメーションを作ったのは、中学2年生の時です。 でもこの頃は趣味のつもりでした。 美術大学に入ってから、世界のいろいろなアニメーションを見ることで、独学で勉強して、そのころアニメーション作家になろうと決意しました。」

のんちゃん:

「NHK教育テレビでもおなじみの『パクシ』などでは、クレイアニメーションだけでなく、コンピューターも使ってらっしゃるとお聞きしたのですが、実際には、どういった部分にコンピュータを取り入れてるんですか? 」

山村さん:

「『パクシ』を作る前から、立体物を写真にとって、平面のアニメーションと組み合わせる技法を使っていました。

はじめてパソコンを使ったのが『パクシ』で、キャラクターの顔を写真にとってから、Photo shopで、加工、着色し、それをプリントアウトして体の粘土と組み合わせています。 最近は全てパソコンを通してアニメーションを制作していますが、素材は手で書いたもの、ネンドなどアナログで制作し、それをコンピュータに取り込んで、色調整や、いろいろな効果を加えて、ビデオに出力しています。

僕にとって、コンピュータは、写真にも簡単にドローイングできる特殊な絵の道具で、撮影、編集の代わりも勤めるアニメーション制作にはなくてはならない物になりました。」

のんちゃん:

「山村さんのアニメーションは、子供も大人も楽しめて、さらには世界中の人が楽しめるところがスゴイ!と思うのですが、そのファン層は、本当に幅広いんでしょうね...。特に、どういった国にファンが多いんですか?」

山村さん:

「言葉に頼らない映像を作ってきたので、幅広く受け入れられたとは思いますが、 でもそんなにファンは多くないと思いますよ。
強いて言うなら、シカゴでは何年もつづけて入賞していたので、 近郊の大学から、僕の作品目当てに毎年来てくれる学生がいます。 あとは、カナダや昨年フランスで特集上映された時も人気があったようです。」

のんちゃん:

「海外で大活躍されることになったきっかけは?」

山村さん:

「広島の国際アニメーションフェスティバルに入賞してからだと思います。」

のんちゃん:

「ボクは、Yamamuraワールドに登場するとっても個性的なキャラクターたちが大好きなんですけれども、実際にモデルになっている人は、いたりするんですか?」

山村さん:

「特にモデルがないものもありますが、けっこういたりします。 一番はっきりしてるのは、『どっちにする?』に出てくる肉屋3人組です。 私の住んでいる街の肉屋さんの店員がモデルになっていますが、 ご本人たちはもちろんアニメーションの存在すらしらないと思います。」

のんちゃん:

「え〜っ、『どっちにする?』の3人組は、ご近所のお肉屋さんがモデルだったんですね?もし自分がモデルになっていると知ったら、みなさんビックリしちゃうでしょうね?!
ちなみに、 山村さんの独創的なアイディアって、どんなときに思い浮かぶんですか? 」

山村さん:

「作品を作っているとつぎの構想が浮かぶことはよくあります。 あとは日々生活の中でヒントを貰っています。」

のんちゃん:

「感性をみがくために、何か気をつけてらっしゃることってありますか? 」

山村さん:

「ほんとに面白いことってなんだろうか、と言うことはいつも真剣に考えています。 でも感性をみがくためには、あまり意識しないほうがいいかもしれませんね。特別なことはしていないです。 」

のんちゃん:

「『どっちにする?』では、実際に子供たちが参加してストーリー を作っていく、というような制作方法を取り入れてらっしゃいますが、やはり子供たちからあふれてくるアイディアって、おもしろいですか? 」

山村さん:

「5才ぐらいまではみんな詩人ですから、ほんとに面白いですけど、だんだん現実に犯されて、頭で考えるようになると、理屈っぽくなってだめですね。 『どっちにする?』では小学生が中心で、面白いものもあったのですが、ボツになったアイデアもいっぱいあったんです。」

のんちゃん:

「わかります、わかります。ハムスターの世界でも、おんなじです。
ところで、山村さんはハムスターって、お好きなんですか?」

山村さん:

「某出版社で、ハムスターの漫画をクレイ・アニメーションで作る企画があって(実現しませんでしたが....。)飼育マンガは面白く読んだのですが、実際に(?)お会いするのは今日が初めてで、好きとか嫌いとかを意識したことはなかったです。でも漫画を呼んだ限りではかわいいですね。 」

のんちゃん:

「えぇ、かなり可愛いんです。…と自分で言うのも変ですが。
それにしても、そのハムスターのクレイ・アニメーションの企画、実現しなかったなんて、あまりに残念!山村さんが、ハムスターを作ったら、どんな風になるのか、見てみたかったなぁ…。また、その企画が持ち上がらないかなぁ…。

ちなみに、アニメフェスティバルへの参加や個展、新しい企画など、今後のご予定をちょっと教えていただけますか? 」

山村さん:

「6月5日〜10日までフランスで開かれるアヌシー国際アニメーションフェスティバルで、VIBE-ステーションID「マッドック」シリーズと『どっちにする?』の2本が、国際コンペに入賞しました。

夏には、埼玉と東京でアニメーションのワークショップを開きます。来年には、スペインのヘロナの映画博物館で、アニメーションの原画の個展とワークショップも予定しています。

新作はCMなどの仕事の合間をぬって2本制作中ですが、完成はいつになるかわかりません。 完成した時は、みなさん見て下さい。」

のんちゃん:

「ぜひ、行かせていただきます !!
最後に、山村さんのアニメーションをまだ見たことのない方に、まず1本見てもらいたい作品はどれですか? 」

山村さん: 「1本と言うと難しいですね...。 作品を作るたびに、時間や技量不足で、自分では満足できない点が必ずあるのですが、そういことが比較的少ない、『カロとピヨブプト』シリーズ、 なかでも『あめのひ』を見てもらえるといいかな。」
のんちゃん: 「今日は、本当にありがとうございました。これからもすてきなアニメーションをたくさん作ってくださいね!」
(2000.6.8)


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第5回

古夜冬考さん

第6回 酒井ひさおさん
第7回 松岡晶子さん
第8回 山川直人さん
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